「表現を味わうための日本語文法 (もっと知りたい!日本語)」の紹介
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表現を味わうための日本語文法 (もっと知りたい!日本語)


表現を味わうための日本語文法 (もっと知りたい!日本語)
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この商品の感想

日本語文法の研究者が文学を読むと・・・
友人に塾で国語を教えている人がいるが、彼は模擬試験の問題をまかされるようになってから、日本語の小説を読むと「ここが問題に使えそうだ」とか「授業でこれは例文に使えそうだ」などといったことが気になって、あまり楽しめなくなったそうだ。仕方ないので、英語のペーパーバックを読むことが多くなっているという。

日本語文法の専門家が詩(歌詞を含む)や小説を読むときにどんなことを気になるのか、本書を読むとわかる。本書で扱われる素材は多岐にわたり、普通の日本語研究者がデータとして集めた素材より深みのあるものが多い。とくに詩については、文法の見地からの新鮮な味わい方が解説されている。これは著者が日ごろから文学に接し、日常生活の日本語に耳を傾けてきた結果なのだろう。文法自体ではなく、文学好きの延長から文法を研究するようになったのだろうといったことが見て取れる。実際、本書の文章はたいへん読みやすく、研究者のそれというより、エッセイストのような軽やかな文体である。こういった書き手がもっと増えてほしいと思う。

本書で日本語文法について新たな知識が身につくといったことはあまりなさそうだが、文法が文法のためだけにあるのではないこと、そして日本人が日本語文法を知る意義がよくわかる。もちろん文法のことなど意識しなくても文学は味わえるのだが、1つの見方として知っておくのは損になることではない。日本語に興味があるという読者なら気軽に楽しめる。私も出張帰りに本屋で購入して、帰りの飛行機と電車の2時間足らずで読んでしまった。

味わい
この本は、確かにタイトルどおり表現を味わえました。例として扱っている文章も、懐かしい童謡だったり、文学作品だったり、はたまたアニメソングの歌詞だったりと豊富で、じっくり味わうことができました。

文章を「文法的」にみると楽しい。
様々な「表現を」、「日本語文法」の面から「味わうための」本です。
日本語学でよく取り上げられる「に」と「へ」や「が」と「は」などの格助詞、自動詞と他動詞、最近話題の「から」や「とか」について、その他、敬語・時制・アスペクト…などの幅広い内容を、様々な(もしかしたら知っている)例文を挙げながら解説してあります。

文章を、意味の面からでなく、文法の面から見てみましょう、というわけです。

この『もっと知りたい!日本語』シリーズは、(当然のことながら)内容は日本語学的にしっかりしている一方、日本語学を勉強したことがない人にもわかり易く書かれていて、対象とする読者の広い本だと思います。

日本語を堪能するための「地下水脈」
 日本語の文学作品を深く味わいたい人向け。大変良くできた本だ。松任谷由実、竹内まりあ、アンパンマンのテーマソングなどの歌詞も引用し、親近感がわく。美しい日本語の文例多数。解説もほぼ的確。これを読めば、日本語の使い手としての地下水脈となりそうだ。

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