ベーシック日本語教育の紹介
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ベーシック日本語教育

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定価: ¥ 1,995
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カスタマーレビュー

良くできたテキストだが、問題形式の散漫さが気になる
日本語教育という学問は、まだきちんとは整理しているとは言いがたい印象がある。それはまだ歴史が浅いことと、カバーすべき分野が膨大であることの2点が大きいな原因になっているのではないだろうか。

本書はその膨大な範囲に及ぶ日本語教育が包含する分野をそれぞれコンパクトにまとめ上げたものである。こういった本はおのおのの執筆担当者の力量によりどうしても質にばらつきが出がちであるが、本書は、いずれの分野も必要な情報が過不足なく網羅されており、質的・量的に均等であることに成功している。もっと学習を深めたい人への読書案内も充実している。知っているかぎりになるが、類書と比較しても、すぐれた入門書である。全体に考え抜いてよくまとめられているという印象を持った。日本語能力検定試験の対策としても、1冊でコンパクトに広く浅く網羅しているので、じゅうぶん使える。

ただし、章末問題がちょっと弱い。知識を確認する問題、新たな情報を自分で調べなければならない問題、議論を深めるための問題など、その方向性が散漫である。また、一部、解答が載っていたかと思うと、後半は問題だけを提示するものだけがほとんどで、自習用としても大学テキストとしても中途半端な印象を持った。

個人的な意見としては、こういった本は、議論を深める問題より知識を確認する問題を優先させ、読者にいちど読んだ文章を再び読み返させ、復習のきっかけにすべきだと考えている。最初のほうの問題はそういったタイプで、また解答もついていたので感心した。ただ、後ろに行くに従って形式がばらついていき、結局、後半の問題部分はとばさざるをえなかった。この程度の情報で、議論を深めるというのはちょっと無理があるのではないか。

「ベーシック」という言葉をどのように考えるかでばらつくのはしょうがないが、読者のことを第一に考えるなら、編者は自分の考えで1つにまとめるべきだと考える。1章ごとの情報の薄さと内容の豊富さを考慮すれば、とりあえず知識の定着をはかるというのが定石ではないか。せっかくすばらしいテキストなのだから、章末問題まで心血を注いで欲しかった。

世界の言語における日本語を知ることのできる本
日本語教師が最近注目を集めている。大学に入学する時に、国文にしようかと一時は迷ったこともある私も、実はちょっと日本語教師に興味があって、この本を手に取った。これだけの内容をカバーしようとおもったら、普通は何冊も本を読まなくてはならないところ、この本はコンパクトだけどいろんな情報がうまくまとめてあると思った。さらに、単なる知識の羅列ではなく、読んでいて面白い。これから日本語教師になる人に一読をお勧めしたい。

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